さて、昨日の続きです。
私が探していたのは、大阪の堺筋本町の南久宝寺商店街。もしかしたらあまり知られていない商店街かもしれない。
堺筋本町の駅からそんなに遠くない。船場心斎橋商店街につながる商店街だから、心斎橋に行くことだってできる。
堺筋本町の南久宝寺商店街の中に、行きたい目的地があった。南久宝寺商店街は結構長いから、入る筋によっては、目的地にたどり着けないかもしれない。
だけど、信号待ちしていた時に何気なく右に向いた時、見つけたその道は、目的地にたどり着ける1番近い道だった。ほんとに、これは偶然だった。
わからないけれども道なりに進んでいくと、船場パーキングが出てきた。昔よりきれいになってる。
そうそう、道を間違えないように、このパーキングを目印にしていたこと、ふと思い出した。
そして、この辺に電話ボックスがあったはず。そこの電話ボックスから、ある年配の女性に電話して泣いていた日の事は、今でも忘れる事は無い。
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その女性は、本当に親身に私の話を聞いてくれた。心が本当に救われた。その女性には、多分1年前に会ったと思う。元気そうな私の顔を見て、すごく安心してくれていた。そして、「横浜に住んでるらしいなぁ。なんか垢抜けたなぁ!えらいお洒落になって〜。」と言ってくれた。
きっと、あの日泣いていた私のこと、その辺りの私のこと、ずっと見ててくれたから、まだ覚えててくれているんだと思う。偶然に会ったその日も、温かく私を見送ってくれた。
そんなことを思い出しながら歩いていると、この街区表示板が出てきた。
そうだそうだこの住所だ。記憶がちょっと鮮明になってきた。
多分ここの先の横断歩道を渡って、さらに左側の横断歩道渡ってまっすぐ行ったら、あの場所があるんだ。絶対に合っているはず。
思うままに進んでいくと、やっぱりあった。探していた場所、もう一度来なければ、いけなかった場所。
だけど、実際には、もうない。そのビルの中には違う店舗が入ってしまっている。
そっか、やっぱりなくなったんだ。そう思うと、気分がカラッとしてきた。
周りはあんまり変わっていない様子。こんな駐車場、あったなあ。こんなお店、あったなあって、一つ一つ思い出せた。何度も何度も見ていたから、20年以上経っても現地に行けば、思い出してしまうものなんですね。
そして、今度は歩く方向を180度変えて、心斎橋の方へと向かった。
本当は、堺筋本町駅から帰ろうかなと思ったんだけど、ここまできたんだったら、心斎橋まで行ってみようと思い始めて。心斎橋駅から帰ればいいやって、思い。
当時も、堺筋本町のこの場所から心斎橋まで歩いて、心斎橋駅から家に帰っていた。大阪に住んでいた時は難波駅から家に帰っていたと思う。
南久宝寺商店街は、心斎橋から離れるほどに、なんだか寂しい感じで、商店街としては好きではなかった。だけど、心斎橋に向かうほどだんだん活気づいてくる感じが、すごく好きだった。
そう、心斎橋や難波を歩くのが、当時の私の唯一の気分転換だった。
私は今でも、横浜にいるときは、いろんなお店に行っておしゃれなものを見たり、コーヒーを飲んだり、ご飯を食べたりしてる。それが私なりの気分転換。
こんな気分転換を覚えたのは、堺筋本町に通っていた頃からだったと言うことに、今頃気づいた。昨日、歩いてて気づいた。
忘れていた店が次々に出てくる。目に飛び込んでくる。忘れていたのに瞬時に思い出す。ここで、いろんなものを見ていた。将来はこんな服を着たい、将来はこんなアクセサリーをしたい、大人になったら、絶対におしゃれをしたい。そんな理想を描いていた。
心斎橋にアメリカ村に、ありとあらゆる店を探し回った。いろんなファッションアイテムをみては、頭の中でコーディネートを組み立てていた。それが楽しくて仕方なかった。
だけど、当時はそれを購入することはできなかったし、購入したとしても自由に着ることができなかった。
学校に持っていく小物だけは、少しは自由に買えたから、いつも個性的なものを持っていたと思う。それも思い出した。友達にも、どこで買ったか聞かれることが多かった。
そんな私は今、あの時、描いていた理想に近い現実を過ごせている。だけど、原点がここだと言うこと、すっかり忘れてしまっていた。
それを思い出せただけでも、昨日という日は本当に素晴らしい日だと思った。
今度は、当時行っていた店を探してみようと思う。多分ほとんどなくなっているかもしれないけど、いくつかは残っていると信じて。そこでまた、思い出すことがあるかもしれない。
そして、いよいよ秋ですね。今年の秋は、お出かけの予定が多いので、服とかメイクとかをちょっと変えようかなと思ってます。さっきちょっと、雑誌とかを見てました。
少々大変な時もあるけど、本当に幸せな毎日です。ありがとう。
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